職人の手は覚えていた

トイレリフォームの現調に行って、

今まで見た事のないトイレが座っていると、

ドキッとしますよね

正面から見ると、

緑の壁から便座だけが出ている状態

恐る恐る近づいてみると・・・

お客様お手製のDIYでした

後付けで作られたものですので、

取り外しも簡単

この姿を見ると安心します

 

という事で、

アラウーノに取り替えるぞぉ!

と、その前に

今回は床の貼り替えも同時にご依頼頂きました

どうせするなら、便器がきれいになるなら

長年の汚れが染みついた床もきれいにしたいですよね

このタイミングが一番いんです

 

なんて言ってる間に、もう古い床が剝がされてる

いつもタッグを組んで、お世話になっている内装屋さん

何せ仕事が早い

おしゃべりなのに、手はちゃんと動いてる(笑)

もう次の段階、クッションフロアーを貼るための「のり」を用意

 

そんなおしゃべりの内装屋さんと雑談していると

「この家、なんか見覚えあるなぁ」

「当時自分が施工した、今思い出した」って

何十年前かは知りませんが、

これってすごい事だと思いませんか?

私たちが新しい冷蔵庫を持って行って、

「この古い冷蔵庫、自分が納品してん」とは訳が違いますよね

 

私たちと違い、内装屋さんやその他の職人さんって、

直接お客さまから依頼を受ける訳ではないですもんね

工務店などに依頼され、「あっち行って、こっち行って」みたいな

だから今回、そう言われてビックリしたんです

自分の仕事って、後で見ても分かるものなんですね

クセというか、こだわりというか、職人魂を見ました

 

そんな話をしながらも、手は動く

今回は、男子トイレと、女子トイレが分かれたお宅でしたので、

まずは女子トイレから貼り替えてもらいました

あとは当店がアラウーノを取り付けるだけ

 

アラウーノの準備をしている最中にも

となりの男子トイレでは

もうのり付けが行われています

モタモタしていられない

こっちも手を動かさなきゃ

 

キレイになったフロアーの上に取り付けるのは気持ちがいい

こちらもあっという間に完成

こちらももう少し

 

クッションフロアーをトイレ2部屋分と

アラウーノへの取り替え作業

このすべてが、2時間半で完了

トラブルもなく、順調に作業が終了しました

 

お客さま以上に喜んだのは、私かもしれません

早く作業が終わったからではありません

作業の合間にポロっとこぼれた「この家、昔オレがやったんや」

何十年も前の仕事を、自分の“クセ”やこだわりで思い出せるなんて、

本当にすごいことだと思いました。

そんな職人さん達に支えられながら

これからも、お客さまにも喜んでもらえる仕事をしていきたいと、

思わせてもらった瞬間でした