段取りですべてが決まる

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エアコン工事で、

一番気合が入って、テンションが上がるのが、

現調(現場調査)の時

 

現在付いているものからの取り替えなら、

そんなに考える事はないんですが、

新設で取り付ける際の現調が、楽しいんです

 

例えば

こんな狭い空間に取り付けて、

左の壁を貫通して、配管を通す

その先は天井が低くなっていて、

それをかわしながら、屋外へ

この場合は、勾配が重要

冷房時に出る排水(ドレン)を流すためです

この排水には圧力(水圧)が無いので、

自然に低い所へ流さなければならないんです

 

例えば

大きい家あるあるで

壁のない、四間取りなどの和室の場合

どこに取り付けるかが悩みの種

大体は、この場所に取り付けます(写真の真ん中の部分)

この部分を「書院」と言います

障子だけのものは「平書院」

障子+棚板が付いて出っ張っているものは「付書院・出書院」と言います

今回の場合は、

出っ張っていないので「平書院」

その部分に開口して、配管を通します

そして、壁に沿って屋外に出します

ここでも勾配は重要

勾配を取りすぎて、雨戸の戸袋に当たらないように注意

 

例えば

今あるエアコンの取り替えでも

こちらの場合は、隠ぺい配管

隠ぺい配管とは?

室内機と室外機をつなぐ、配管・配線・ドレンホースが

全て、壁の中に埋め込まれている配管方法です

 

実はこれが厄介で

配管をそのまま再利用して取り付ける場合が多いんですが、

配管も年数が経つと、劣化もします

しかしその確認も出来ないので、

でんき屋としてはあまり使いたくはありません

 

しかし、今回

お客さまの承諾も得られ、

新たに壁を開口し、取り付けられることになりました

この方が、安心してお客さまにお使い頂けますから

我々としても安心なんです

 

などなどの現場調査

これって、なかなか難しいものなんですよ

経験の浅い者は、なかなか行きたがらないんです

この現調が全てといっても過言ではないですから

 

って、えらそうなことを言っていますが、

私もこの仕事をして約25年

やっと、不安なく現調にお伺いできるようになりました