家族の未来をそっと祈ります

ここに来るまでには、長い時間がかかりました

家を建てるというのは、

本当に大変な事なんだと実感しました

だから、

この喜びは、何事にも代えがたいものがあります

 

本当に大変なのは、私や当店ではなく

お客さまやそのご家族さまです

敷地の調査から始まり、

計画や設計などにもご協力いただき、

いざ建てるとなれば、

家の全ての仕様や、設備関係の選択など、

気の遠くなるような作業をして頂いたと思います

 

そんな大変な作業を経て、

今日、

あいにくの雨模様ではありましたが、

めでたく地鎮祭が執り行われました

 

私は、おそらく今までに参加した経験がない、と思います

紅白幕で囲まれたテントの中には

神様へ捧げるご供物が

田原本町にある「多神社」の神主さんがいらっしゃってました

 

話は逸れますが、

「多神社」といえば、

かの古事記の編纂者「太安万侶(おおのやすまろ)」とゆかりのある地

私一人が盛り上がっておりました(笑)

 

そんな事より

準備は整っております

あとはお客さまをお待ちするのみ

 

我々にとってもそうなんですが、

お客さまにとっても特別な日になると思います

さあ始まります

神主さんの祝詞から始まります

式次第通り、滞りなく進んでいきます

これも良く見ますよね

地鎮祭といえばコレ

「エイッ!エイッ!」

現場監督、施主様の順番で

これって何をしているのかと言いますと、

「鎮め物(しずめもの)」を捧げるためです

その土地の神様を鎮めるために、

地中に埋めるお守りのようなものです

今は形だけですが、

実際に基礎工事をする際に、

この白い鎮め物を納めるのです

 

また、その土地の隅々に

塩、米、酒などを捧げて、

期間中の工事の無事を祈願しました

 

最後に御神酒を頂き、

無事地鎮祭は終了いたしました

 

これからが本番です

一生のうちで一番大きい買い物かもしれない「家」に、

当店が関わらせて頂けたことは、

本当にうれしく思います

またそれ以上に責任感を強く感じました

精一杯頑張って、良いものを作っていきたいと思います

 

最後に、

こんなに本格的な地鎮祭には、今回初めて参加させて頂きました

昔から続いてきたこうした風習には、

「見えないものを大切にする気持ち」が、ちゃんと息づいていて、

やっぱり日本人って、いいなぁって思いました。