当たり前だと思っている事がそうではない、
って感じる事って、しばしばありますよね
それは、自分の経験不足による事がほとんどです
この仕事(でんき屋)を長い間していると、
おかげさまで、経験値はどんどん増えていきます
今回も、その経験値を生かしたお仕事でした

浴室の換気扇の取り替え工事です
普通に考えれば、
下から取り外して、そのまま逆の作業をすれば取り付けられます
ものの10分もあれば完成です
それも今までの経験から
こうして、ああして、そしてこうして
となるはずだったんですが、
現調の時点で、大きな問題に直面
文章で説明するとややこしいんですが、お付き合いください
普通は、
天井面に開いた穴に、下から換気扇をはめ込むんですが、
今回の換気扇は、
建築中に、先に換気扇を取り付け、その後天井を貼っているんです
しかも天井に乗っかっているのではなく、
上から金具で吊っているんです
これはどうしても、下からの取り替えは出来ません
出来るとしたら、天井を壊さなくてはなりません
なぜこんなくどくどと説明しているのかと言いますと、
単純に、写真を撮り忘れてからであります(笑)
でも本当に、天井を開口しなくては取り替えは出来ません
そこで、

思い切って、換気扇の横の天井にメスを

少しずつ、かつ丁寧に

体を入れて、中で作業できるように、
こんなに大きく開口します

こんな感じに開きました(一辺が60cm)

換気扇との位置関係はこんな感じ

そして、
開口した部分に、アルミの枠を取り付けます
昔から、ここに穴があったかのようになりました
この開口部から、体を入れて

新しい換気扇を取り付け

化粧ルーバーを取り付けて完成です
え?開口部分は?このまま?
ご心配なく

先ほど切り取った天井板を、さらに加工して

こんなものが完成しました
これって何だか分かりますか?
ヒントは天井板を再利用しているんです
もう分かりましたよね
先ほどのアルミの枠の相方です

そうなんです
点検口を作っていたんです

見た目にも、そんなに悪くはないでしょ?
少しずらしているのにも、ちゃんとした理由があるんですよ
普通に取り付けられている換気扇なら、
あっという間に終わってしまうんですが、
今回はホントに苦労しました
また経験値が増えてしまった
あ、そうそう
たまに聞かれる事なんですが、
「でんき屋さんで換気扇って取り替えできますか?」って
もちろん出来ますとも
ネクストYAGIは、換気扇も得意科目です
