ひと手間かかります

突然ですが、

こんなボタン見た事ありますか?

最近見ないですよねぇ

って、私は初めて見ました

 

これ、なんだと思います?

ボタンの種類は、

上から「小」「準備」「大」

「準備」?

いったい何のボタンか分かりますか?

 

おそらく想像しているものでしょうけど、

「準備」がひっかりませんか?

 

正解はこれ

おトイレでした

一見どこにでもあるおトイレですが

こんなボタンが付いているんです

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが

このトイレは「簡易水洗トイレ」

簡易水洗トイレとは、便器と便槽が直接つながっており、

定期的に便槽の汲み取りが必要なおトイレの事です

 

最近では水栓トイレや浄化槽が増えてきているので

あまり見なくなりましたよね

当店でも1年に1回、有るか無いかのレアなお仕事です

 

最近ではトイレといえば「アラウーノ」ですが

これは水栓用のトイレ

いくら節水型とは言え、数リットルの水を毎回使いますよね

これを汲取り式の便槽に流すと、溢れてしまう恐れがあるんです

なので、簡易水洗には簡易水洗を

これってNationalだったんですね

って感傷に浸る暇もなく、取り外し

すかさず新しい便器の準備

陶器製なので、アラウーノより重い

床としっかり固定して

こんな変わったワイヤーを接続

このワイヤーが、先ほどの「準備」と関係あるんです

このレバーとワイヤーがつながっていて

え?

「流す」は分かるけど「ためる」?何を?

水ですよ、水

必要な時だけ、水を溜められるようになっているんです

先程も書いたように

便槽の大きさは決まっていますので、

流し過ぎると・・・

水栓トイレのように、ジャブジャブ流せないんです

だから便器を汚したくない時だけ「ためる」の方へ

この「ためる」がさっきの「準備」なんです

ひと手間かかるんです

 

水栓トイレのように

常に水がある訳ではないのが、簡易水洗トイレ

ひと手間かかるのが、簡易水洗トイレ

 

20代、30代の方は、

こんなおトイレがある事を知らなかった方も多いんじゃないですかね

これも日本のおトイレの歴史

もしかしたら、一番節水型のおトイレかも

 

最後に便座を取り付けて完成!

お待たせいたしましたぁ!